自立へのプロセス
自立はチームワークの前提となる条件です。
自立出来ない者にチームワークはできません。自立できないと他の助けを必要とするからです。助けに回った者は自分のことができなくなるので、依存の連鎖が起こり、チームワークは将棋倒しのように順番に破綻します。チームワークが破綻すると相乗効果は得られず、チームの総和以下の力しか発揮できなくなります。チームの存在意義がなくなり崩壊します。
自立できない最大の原因は、無意識の人生脚本にあります。
無意識ゆえにネガティブな人生脚本を持ってしまった人は苦労します。
人生脚本は、日常のコミュニケーションの仕方、つまり人間関係の仕方の繰り返しで完成する仕組みになっています。一般にはほとんどの場合「性格」という言葉で片付けられます。
人間力にはいくつかの要素がありますが、人間はひとりでは生きていけないので、外部の力がいくら優秀でも結果的には人間関係の仕方で決定づけられます。自立には無意識の人生脚本を顕在化した上での書き換えが必要です。
この人間関係の仕方を含むいくつかの要因に該当するのが「ライフスキル」です。WHO(世界保険機構)は幸福な人生を過ごす上で欠かせないスキルとして獲得の必要について警鐘をならしてきました。「ライフスキル」は人間力に欠かせない要素ですが、自分を肯定的にとらえようとすると、自分の在り方が疑問になります。
在り方つまり<Be>とは WHY(なぜ)の繰り返しによって鮮明になります。<どのようにすれば>といったテクニック中心の HOW型の特長が在り方と繋がることはありません。
在り方は人間観、人生観の結果です。厄介なのは、人間観、人生観が無意識の人生脚本の基礎になることです。人生脚本さえ分からないのに、人間観、人生観がどこから来てどのような影響を自分に及ぼしているのか理解することは困難なのです。
この困難を打ち破るすべての始まりは一番身近な存在である「自分」を知ることからスタートします。自分認識、自分を知る力です。
「自分はこれでいいのか?」という素朴な疑問。自分の行いを知ろうとすれば、自分はどのような時にスイッチが入り、どんなときにスイッチが切れるのか?自分はこれでいいのか?ではないでしょうか?
自分の在り方が見えてこないと他者に聞くことができません。他者に聞くことなしに自分が成長することはありません。
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