2014年9月7日日曜日

DO(どうするか)とBE(どうあるべきか)








DO(どうするか)とBE(どうあるべきか)は経営の両輪ですが、生きることの両輪です。

DOとは、どうすれば目標を達成できるかという質問に答えるもので<マネジメント>のことです。
BEは、どうあるべきかという質問に答えるもので<リーダーシップ>のことです。

私たちは両輪を使って方向性と基準を定め行動しているのです。

自身及びステークホルダーに対して、どうありたいのか、どうするかの正しい意識の持ち方と行動基準を定めたものがホスピタリティなのです。

どちらが欠けても成功することは困難になりますが、幸福な成功をめざすならBE(どうあるべきか)という質問は重要度を増します。なぜなら著しい変化が超高速で連続して起る時代に、資源を正しく投入するには、強力なリーダーシップと自立したチームワークがなければ対応はできないからです。

社内に「Yes,But,If」の構文が山積みされた組織が生き残ることは100%不可能だと言って過言ではありません。なぜ山積みされてしまうのでしょう?BE(どうあるべきか)が明文化されていないからです。

企業には作業チームがあります。主にワーカーで構成されています。この人たちは黙々と目の前の作業に終始しています。
この後ろにはマネジャーがいます。マネジャーはワーカーが働きやすいようにスケジュールを組み、準備し、新しいテクノロジーを導入し使えるようにプログラムしフォローします。
さらにその後ろにはリーダーがいます。リーダーは高い場所に登り、遠くを見て、問題が起らないか判断していますが、異変をキャッチすると、マネジャーを介してワーカーに伝えます。

これが誰でもご存知の正常な組織の仕組みですが、心得違いをした者が出て来て組織を破壊してしまいます。では心得違いの原因はなんでしょう。仕組みのどこにもBE(どうあるべきか)が機能していないからです。

もし、組織内の力のバランスがDO(どうするか)ばかりが突出し、BE(どうあるべきか)が空転しているとしたら、組織は力を発揮できなばかりか、どんどん弱体化します。

作業チームには目の前しか見えていないので、その努力が正しいのか間違っているのかさえ分からない場合があります、さらに著しい変化が超高速で連続していると、作業チームの全容にも微妙な変化が起っている場合があります。そうするといつしか方向性にズレが生じていて間違っていることも起ります。

DOはテクニカルなことが多く含まれていて変化が激しいものですが、BEは根源的な課題です。少々変化が起ってもBEが影響を受けることはないので、方向性を示す点で影響はありません。マネジメント(DO)の仕組みに振り回されてリーダーシップ(BE)を疎かにしてしまいます。













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