2014年9月7日日曜日

DO(どうするか)とBE(どうあるべきか)








DO(どうするか)とBE(どうあるべきか)は経営の両輪ですが、生きることの両輪です。

DOとは、どうすれば目標を達成できるかという質問に答えるもので<マネジメント>のことです。
BEは、どうあるべきかという質問に答えるもので<リーダーシップ>のことです。

私たちは両輪を使って方向性と基準を定め行動しているのです。

自身及びステークホルダーに対して、どうありたいのか、どうするかの正しい意識の持ち方と行動基準を定めたものがホスピタリティなのです。

どちらが欠けても成功することは困難になりますが、幸福な成功をめざすならBE(どうあるべきか)という質問は重要度を増します。なぜなら著しい変化が超高速で連続して起る時代に、資源を正しく投入するには、強力なリーダーシップと自立したチームワークがなければ対応はできないからです。

社内に「Yes,But,If」の構文が山積みされた組織が生き残ることは100%不可能だと言って過言ではありません。なぜ山積みされてしまうのでしょう?BE(どうあるべきか)が明文化されていないからです。

企業には作業チームがあります。主にワーカーで構成されています。この人たちは黙々と目の前の作業に終始しています。
この後ろにはマネジャーがいます。マネジャーはワーカーが働きやすいようにスケジュールを組み、準備し、新しいテクノロジーを導入し使えるようにプログラムしフォローします。
さらにその後ろにはリーダーがいます。リーダーは高い場所に登り、遠くを見て、問題が起らないか判断していますが、異変をキャッチすると、マネジャーを介してワーカーに伝えます。

これが誰でもご存知の正常な組織の仕組みですが、心得違いをした者が出て来て組織を破壊してしまいます。では心得違いの原因はなんでしょう。仕組みのどこにもBE(どうあるべきか)が機能していないからです。

もし、組織内の力のバランスがDO(どうするか)ばかりが突出し、BE(どうあるべきか)が空転しているとしたら、組織は力を発揮できなばかりか、どんどん弱体化します。

作業チームには目の前しか見えていないので、その努力が正しいのか間違っているのかさえ分からない場合があります、さらに著しい変化が超高速で連続していると、作業チームの全容にも微妙な変化が起っている場合があります。そうするといつしか方向性にズレが生じていて間違っていることも起ります。

DOはテクニカルなことが多く含まれていて変化が激しいものですが、BEは根源的な課題です。少々変化が起ってもBEが影響を受けることはないので、方向性を示す点で影響はありません。マネジメント(DO)の仕組みに振り回されてリーダーシップ(BE)を疎かにしてしまいます。













2014年9月6日土曜日

クレドで人財に育てる





「企業は人なり」というように人は企業(組織)にとって財産です。

しかし財産と呼べるようになるには時間がかかります。いくら時間をかけても在り方が悪いと、逆に財産を食いつぶす存在にもなりかねません。組織(チームワーク)の在り方が与える影響は計り知れないほど大きいのです。

組織は相互依存した結果のかたちであることを認識して優れた相互依存が実現できるように経営していきたいものです。

その進行役を務めるのが「クレド」です。

クレドはステークホルダーに対して、どのようなホスピタリティを展開して、どのような在り方を現実にするか、そのプロセスとゴールを記したものです。

ホスピタリティはサービススローガンではなく、ステークホルダーに対する在り方があります。


  • 変化するもの(価値観、社会)と変化しないもの(心、感情)を結びつける
  • あらゆる違いを肯定的に受け入れて、新しい価値を創り出す
  • 原因・理由から物事の本質をとらえる習慣
  • 上記の3つの力を成長する力に変換する
  • 上記の4つの力を人の心をつかむ力に変換する

またステークホルダーも単なる利害関係者という枠を広げて、「地球」なども対象にするのも自由です。


クレドは、企業(組織)の<在り方>を表現します。
任意に選択した対象(ステークホルダー)に対して、ホスピタリティー(違いを受け入れ相乗効果を発揮する違いを創り出す)を思う存分発揮するものです。









2014年9月5日金曜日

自分を生かせばチームも生きる自律型マネジメント






アサーティブ。素直(積極的)に自分を表現することは、相手と自分に心地よい関係を創る条件です。とはいうものの、何でも素直(積極的)に表現すると、相手に嫌な思いをさせてしまいことにもなりかねません。このあたりの表現の難しさは意中の異性とのコミュニケーションの難しさに代表されるように、素直に伝えても、相手が受け取れない、受け取りたくない場合があります。

自分も相手もストレスなく受け取れるには<空気を読む>ことが必要になります。

ホスピタリティは、この<空気を読む>力がとても重要になります。
ところが、<空気を読む>ことが過度に要求されると、投げかける側のストレスになります。ホスピタリティは両者とも「気持ちが良い」が前提条件なので、ホスピタリティでなくなります。

日本社会を長く支えて来たひとつに「見せかけの社会力」があります。これは依存、甘えの産物で、良い面では終身雇用制度と引き換えに滅私奉公として日本型組織として機能してきました。悪い面では甘え、もたれかかりになり、スペシャリスト育成の阻害要因にもなり、現在のようなグローバルな社会には世界的な価値観の違いからそぐわなくなっています。

「ブラック企業」とレッテルを貼られるのは過去の習慣、思考パターンが通用しなくなったことを意味しています。

Win-WinはともにWin、ハッピーであることがゴールです。そのスタートにあるのは自立です。「ブラック企業」と併せて「自立しない人」もその習慣、思考パターンが通用しなくなっているのです。両者はもたれあっていたので両者間ではWin-Winの関係にありました。それが通用しなくなったのは、この関係では外の世界とでWin-Winできない矛盾が生じたからです。

自立を支える両輪がホスピタリティーとアサーティブです自立とはこれ以上ない積極的な自己表現に他なりません。それを可能にしているのが自己啓発であって、他者から無理矢理教育されるものではありません。自分で自分を育みます。自己啓発は<主体性>の始まりに他なりません。

<主体性を示す自分自身との関係>であるアサーティブの本文は、自分で自分を活かすことに他ならないのです。

もう一方には<他者と自分の関係>を示す<ホスピタリティ>があります。ホスピタリティは相手も自分もともにハッピーが条件です。

アサーティブは素直(積極的)に自分を表現することですが、もしハッピーでないならホスピタリティーは成立しません。



この自分の内側にある仕組みを、チーム(社会)に反映させると、チームワークの原型となり、ワークライフバランスの原型になります。つまり「自分を活かす」という極めて個人的な仕組みが社会の仕組みとピッタリ一致しているだけなのです。これが自律型マネジメントであり、極めて自然な姿なのです。

自分を生かせばチームも生きる自律型マネジメントは働きがいのある職場になるのは自然体なのです。だからBEなのです。




2014年9月4日木曜日

ステークホルダー

Win-Winは、AとBの関係だけに留まりません。AとBの関係で得られた満足、幸福感は、広がりをみせ、AによってBがHAPPYになれば、BもまたCとの間でWin-Winを実現しょうと思います。(それにはWin-Winについて理解しておく必要がありますが)個人であれ、企業であれ、目指す目的は同じです。





この仕組みを広げる役割をしているのが「ステークホルダー」です。

ステークホルダーとは、利害関係者のことですが、あえてステークホルダーと呼ぶのも単に利害関係者という意味を越えて、Win-Winという目的(ゴール)を共有する利害関係者と定義づけるからです。

ステークホルダーとは、企業活動を行ううえで関わる利害関係者ですが、お客様、消費者、従業員、従業員の家族、株主、取引先、官公庁、地域社会(住民)、金融関係などで、企業が存続しないとステークホルダーも利益を失います。





ステークホルダーとの間でコミュニケーションスタンスと達成する目的をしっかり定めて、その実現を果たすことで単に相互依存に留まらず、社会力がアップし組織力は向上します。チームワークは内部の力を強化するだけに終わらず、ステークホルダーとの間でも相互依存の関係が働き出し相乗効果に発展していきます。

たとえば口コミ、紹介というのは典型的な例です。販促のひとつに紹介キャンペーンなどがありますが、ほとんどの場合、プレゼントや割引サービスをつけます。しかし、ステークホルダーとの間でも相互依存の関係があれば、何もなくても紹介してくれ、口コミも起こります。在り方への共感があるからです。




それは決して簡単ではありませんが、難しくもありません。可能にするツール「クレド」があるからです。クレドは在り方への共感を起こす手引書の役割をするからです。






なぜ、共感が起こるのでしょう?人は温かいものを受け取ると、心が満たされ豊かなになるからです。とても簡単な理由ですが、誰もが求めているシンプルな原則だからです。しかし誰かが始めなければHAPPYのスパイラル(仕組み)は動き出しません。この仕組みを動かす最初のひとりがリーダーであり、マネジャーなのです。






2014年9月3日水曜日

WHY型人間ならではの特長

WHY型はなぜ?を問いかける習慣を通して物事の本質を考えるだけではなく、物事の見方が広がり、フレキシブルに考える習慣が身についていきます。

よく事例に出てくるコップ半分の水はその典型です。

もう半分しかない。まだ半分ある。どう考えるかは自分の選択です。







悲観的にとらえるか、肯定的にとらえるかは自分の選択ですが、HOW型には自分に主体的に扱う習慣が乏しく外部に主体を求めますので、(つまり依存)「もう半分しかない。(補給されない限り)出来ることは少ない。」と悲観的に考え責任を自分以外に外部に期待しますが、期待薄となると意気消沈します。

WHY型は半分の水を使って自分になにが出来るか、自分を主体的に考えます。

物事の見方をフレキシブルに扱えることはとても重要なことで、次の2つの特性を活かしていろんな場面でスイッチチェンジ(見方を変えて考えと行動を変える)ができます。

    • 本質をとらえる
    • 肯定的である(アサーティブ)

この2つの特長はホスピタリティの本質です。ホスピタリティをなかなか理解できない人は、サービスとの混同があります。
ホスピタリティの本質は「自分のため」です。相手が喜んでくれても自分がうれしくないならホスピタリティではありません。そこが決定的にサービスと違います。




ホスピタリティ→相互にハッピー→相互依存→チームワーク(Win-Win)→プラスのスパイラル(相乗効果)

この仕組みをスタートさせるには、スタートさせる人が必要です。個人からのスタートもあれば、チームとしてのスタートもありますが、どちらの場合も、ひとりから始まります。殆ど場合はその人がリーダーである場合が多いと思いますが、必ずしもリーダーである必要はなく、進行でリーダーにつなげばよいし、自身がリーダーになってもいいのです。

チームの形も様々です。家族もあれば、組織もあります。

つまり家族は自分を育む一番最初のチーム、自分をハッピーにする一番身近で重要なチームだということも言えます。









2014年9月2日火曜日

自立へのプロセス

自立はチームワークの前提となる条件です。

自立出来ない者にチームワークはできません。自立できないと他の助けを必要とするからです。助けに回った者は自分のことができなくなるので、依存の連鎖が起こり、チームワークは将棋倒しのように順番に破綻します。チームワークが破綻すると相乗効果は得られず、チームの総和以下の力しか発揮できなくなります。チームの存在意義がなくなり崩壊します。

自立できない最大の原因は、無意識の人生脚本にあります。
無意識ゆえにネガティブな人生脚本を持ってしまった人は苦労します。

人生脚本は、日常のコミュニケーションの仕方、つまり人間関係の仕方の繰り返しで完成する仕組みになっています。一般にはほとんどの場合「性格」という言葉で片付けられます。





人間力にはいくつかの要素がありますが、人間はひとりでは生きていけないので、外部の力がいくら優秀でも結果的には人間関係の仕方で決定づけられます。自立には無意識の人生脚本を顕在化した上での書き換えが必要です。

この人間関係の仕方を含むいくつかの要因に該当するのが「ライフスキル」です。WHO(世界保険機構)は幸福な人生を過ごす上で欠かせないスキルとして獲得の必要について警鐘をならしてきました。「ライフスキル」は人間力に欠かせない要素ですが、自分を肯定的にとらえようとすると、自分の在り方が疑問になります。

在り方つまり<Be>とは WHY(なぜ)の繰り返しによって鮮明になります。<どのようにすれば>といったテクニック中心の HOW型の特長が在り方と繋がることはありません。

在り方は人間観、人生観の結果です。厄介なのは、人間観、人生観が無意識の人生脚本の基礎になることです。人生脚本さえ分からないのに、人間観、人生観がどこから来てどのような影響を自分に及ぼしているのか理解することは困難なのです。

この困難を打ち破るすべての始まりは一番身近な存在である「自分」を知ることからスタートします。自分認識、自分を知る力です。

「自分はこれでいいのか?」という素朴な疑問。自分の行いを知ろうとすれば、自分はどのような時にスイッチが入り、どんなときにスイッチが切れるのか?自分はこれでいいのか?ではないでしょうか?

自分の在り方が見えてこないと他者に聞くことができません。他者に聞くことなしに自分が成長することはありません。





2014年9月1日月曜日

チームワークは女性におまかせ。



なにかをやり遂げる男性となにかをやり遂げる女性は同等です。
仕事の場での職業人としての評価は仕事にどんな結果をもたらすかということで
性差ではなく個人の能力が問題です。

年齢差の肌の色も関係ない、どんな結果をもたらすかという一点で評価されるべきです。

能力の核になっているのが、「自立」です。

自立した者が集まって目的を果たすのが「チームワーク」です。
チームワークの実体は相互依存です。
自立できない者の集まりはチームワークができません。
自立できない者の彼らの依存は「共依存」、共倒れにたどり着きます。
「チームワーク」は各自が自分の仕事を果たせることが条件です。

女性比をアップした理由には、「どんなチームを創るのか」という原因(目的)があります。そのチームの方が目的を達成する確率が高いからです。
目的を果たせるチームをつくるためには、能力の不足を発見して教育をするのが、サポーターの仕事です。つまり自立できるようにするのが目的です。

サポーターの仕事は、マネジャーが仕事しやすくするためです。
マネジャーの仕事はチームワーク(相互依存)を生かして最大限の相乗効果を発揮することです。

個人の力が1であれば、10人集れば10の力になります。
チームワーク(相互依存)することで10の力を12、15、20にします。どこまで大きくするかはマネジャーの能力次第です。

マネジャーはどのように能力を発揮するのでしょう?
自立していることは安心感、信頼感につながります。この信頼感を最大活用するのです。自分たちならきっとやれるという思いを強く持てるように、チャレンジの機会を多く持って実践で実現していきます。その結果「北十字星」を全員に示すことができます。つまり行き先をはっきり示せるリーダーシップが発揮できるようになります。行くべき道が分かり、行ける自信があれば、マヨウことはなくなります。

それでも現実は山あり谷ありの連続です。しかしリーダーシップのあるマネジャーは山あり谷ありを越えて目的地に達するのが仕事だと分かっているので弱音を吐きません。吐かないように支ええているのがチームワークなのです。「彼らと一緒なら乗り越えられる」と思える力は相互依存(チームワーク)の賜物なのです。ここから相乗効果が生まれます。他の人の頑張りが勇気になり努力になり、能力アップに発展して行くのです。チームは試練によって10の力を最大限にします。


共依存は持たれ合いということです。10の力を5にし、3にし、ゼロにしてしまいます。
なぜ本来の力より小さくなるのでしょう?
自分ひとりでは立てないので、相手の力を使います。相手は自分の持つ力を十分発揮できないので、他の者の力を借ります。能力不足を補うために他の能力を使うことで、みんなが能力を発揮できなくなるのです。負の相乗効果が出てしまうのです。マネジャーも自分の能力を発揮できません。
チームワークができないチームは自滅します。

この種のチームには共通した負の原則が働いています。

そもそも、なぜ自立できないかです。なぜだと思いますか?





2014年8月30日土曜日

そんなに大事か、WHY型

一線で働くビジネスマンにとって、「何をどうしたら売れるのか」と一番関心の高いテーマですから即効性があるのはHOW型だと考えます。もっともです。

しかし「なぜマナーは必要なのか」「なぜお客さまが大事なのか」「この作業は何のためにするのか」という基本的なことを教えずに、動機づけはどうするのでしょう?テクニックばかり詰め込まれた若い社員はどう育つと思いますか?

テクニックばかり詰め込まれた人から買う理由がユーザにあるのでしょうか?仮にいま儲かっていたとしても限界がくるのは時間の問題です。しかしHOW型の人にはこれが理解できません。もっとHOWをよこせというばかりです。
HOW型の育ち方しかしていないので無理なのです。

たとえば宮本武蔵は、最初は同郷の友人、本位田又八と同じくHOW型の若者でした。しかしあまりの無頼に激怒した村人や沢庵和尚によって幽閉されます。ここで来る日も来る日も、考える日々を過ごし、剣の修行に旅立ってからも、剣を通して考えます。

どうすれば勝てるかと考え学ぶ、より磨かれたHOW型に物事の本質を考えるWHY型が加わります。決闘を繰り返すほどWHY型が優って行くようになります。一方の本位田又八は士官の夢破れ、その後チャンスのきっかけもないまま、つまりHOWを考える機会さえなくさまよっているだけです。

HOWはテクニックを発揮する機会があってこそ使えますが、機会がなければどうしていいのかわかりません。これがHOW型の限界です。
限界に追い込まれるとどうしていいのかわからないので、うまくいかない原因を自分の外側に求めます。環境、状況、他人のせいにして責任回避するしかないのです。

そんなに大事か、WHY型?の答えがここにあります。

人間には外側の力と内側の力があります。
外側の力とは、外部の人から評価されやすい力です。目に見えるからです。役職、学歴、収入(財産)、専門知識、等々です。外側の力が、本人に会ったことがなくても、分かりやすいものです。
しかし、期間限定、地域限定、なにかと限定的です。退職したら役職は関係なくなります。外国で暮らせば通用しないものがたくさんあります。

一方、内側の力は、外部から評価されることは稀です。見えないから分からないのです。物事の本質を大事にする心の在り方など、どれほど優れていても、本人と深く接する機会がないと分かりません。

「外も内もない自分がいいと思うならそれでいいのではないか」と考える人もいるでしょう。まさしく見方が在り方(BE)を決めているのです。そして在り方が見方を決めているのです。

つまり在り方を変えない限り、見方(思考)は変わらないので行動が変わらないのです。

見方(思考)の影響で仕組みを創れる人と創れない人がいます。仕組みとは相乗効果であり、相互依存の発展したものです。たとえば会社という組織は相互依存の典型的な事例です。相互依存が力を発揮するには、自立していることが前提です。

会社内のどこかに自立していない者がいると、停滞し淀んでしまいます。相互依存は不可能になり、依存だけが残ります。依存は生まれて間もない幼児の専売特許です。もし依存する人が増えたとしたら、組織は組織力を発揮できず崩壊するのが原理原則です。

自立できていないものにとって、HOW は喉から手が出るほどありがたいものですが、いくらHOW をかき集めて成果をあげても、限界がきます。すると崩壊が始まります。


WHY型は在り方を追求し、大義を大切にします。つまり社会力を大事にするのでチームワークのレベルアップに発展し相互依存力、共有を高めていきます。仕組みの始まりです。



2014年8月29日金曜日

クレドがなぜ必要か?

クレドをサービススローガンだと考える人がいます。
サービスの手帳だと思い込んでいる人がいます。

はっきり言って、これは間違いです。

サービスをするためのツールではありません。
ホスピタリティーのツールでもありません。

では、なんのために使うのでしょうか?
分かる人にはすっと腑に落ちますが、分からない人にはさっぱり分からないということは珍しくありません。

それはあなたが歩んで来た道の違いによる違いなのです。

あなたの思考、行動、感情の中心になにを置いているかで、歩く道は自ずと変わります。

いまどき、自律型マネジメントが社内にシステムとして機能させられない組織は競争力がないといって過言ではありません。

自律とは「他からの支配助力を受けず,自分行動自分立て規律に従って正しく規制すること。」です。つまり自分で自分の役割が果たせるように自分で律して行動できない人が集った組織は収益力が低いのが前提の時代なのです。現実がそういう時代になってしまったのです。

ですからリーダーがする最大の仕事は、自律したマネジメントが機能している組織を作る事です。そのためには組織をWHY型にすることを避けて通ることはできません。







WHY型とHOW型

なぜ?と物事の本質に目が向く人と、 どのように、どうしたら効率的にうまくやれるかに目が向く人がいます。さらに両方の重要なポイントにバランスよく目が向く人がいます。バランスよく目が向く人の中心は物事の本質にあります。

思考は生まれ育って来た環境の特性が影響しますので、職場での指導、トレーニングを行っても「WHY型」を育成することは困難です。それでも日常の在り方でかなり育成することができますが、実際には物事の本質を考えさせる人が傍にいる間に限定されてしまう場合が多いようです。

そこでリーダー、マネジャーにふさわしい人にはWHYとHOWの両方にバランス良く目が向く人という条件がつきます。そうでないとWHYとHOWのバランスのとれた職場は創れないからです。



2014年8月9日土曜日

働きがいのある会社の作り方

「なにをするか」と「どうありたいか」

中小企業の場合は、特にトップの日常に思考パターンで、どちらかに偏る傾向があります。

「なにをするか」に偏った会社は、儲けるために「なにをどのように売るのか」に熱心です。

どうしても顧客目線が抜け落ちる傾向があり、頑張るけど”もろい”側面があります。調子に乗ったときはイケイケで進撃できますが、一旦不調に陥ると突破口を見出す議論が深まりません。

一方「どうありたいか」という思考パターンに偏った会社は、遠回りしているように見えます。「なにをするか」に関心が強い人には何を言ってるのかよくわからないもどかしさがあります。

さて、あなたの会社はどちら派ですか?

当社では「どうありたいか」にこだわった提案をしてきました。今後も変わりません。どん底状態の会社を起死回生した現実の改革改善で効果を発揮してきた体験に基づいた自負と自信があります。

「なにをするか」を軽視するつもりはありません。実際には「なにをするか」で良くもなるし、悪くもなります。
OSがあってアプリが動くように、「どうありたいのか」がきちんと固まって、その上で「なにをするか」が重要だということです。

クレドは、「どうありたいのか」と「なにをするか」をつなぐツールです。

DO<BE 

ありかた、「どうありたいのか」を具体的に固めるとき、お客さまに対する心構えみたいなことを決めます。どこの企業でも言葉に置き換えますが、実際には書いてあるだけで、目にはするけど、気をつけましょうみないな感じで終わっています。

ないよりあるのがマシ程度の扱いで、戦略も戦術にもかすらない。みんなやってるから「我が社も会社らしいことを」のひとつです。

しかし、お客さまは「どうありたいのか」の違いを感じて支持してくれます。違いもなく、思いもない会社や店から買うものはありません。たまたま必要が生じて、そこにあったから買ったに過ぎません。リピートする理由もありません。そこでもっと売りたい(儲けたい)会社や店は、「なにをしたらもっと買ってもらえるか」を考えます。俗に言うマーケティングミックス、マーケティングの4Pを考えます。
Product(製品):商品、サービス品質デザインブランド
Price(価格): 価格割引、支払条件、信用取引
Promotion(プロモーション):販売促進、広告 等
Place(流通):立地、品揃え、在庫

しかしはっきり言って、「なにをしたらもっと買ってもらえるか」で考えられる範囲はせいぜい価格、プロモーションぐらいで、肝心の商品には及びません。「一旦不調に陥ると突破口を見出す議論が深まらない」という限界はここにあります。

こだわりとは、在り方の問題です。モノもサービスも溢れている時代に、「私があなたから買う理由はなんですか?」と尋ねられたときに、はっきり言えて、それが顧客に決定的な違いをもたらすものでなければ買う理由を感じないでしょう。

在り方とは、存在異議なので、4Pはもちろんですが、さらに範囲は拡大します。拡大してとりとめがなくなるので、視点をステークホルダー(利害関係者)に絞り込み、ステークホルダー単位で在り方を決めます。

それがクレドになります。


働きがいのある会社

先に説明したように、ステークホルダーには、従業員や家族も含まれます。
クレドを通じてワークライフバランスの在り方も浸透して行き、それに伴いワークライフバランスへの具体的な取り組みの入口になります。言い換えると働きがいのある会社への取り組みになります。

この成果は、優秀な働き手を集める原因になり、在り方を土台にして好感度の高い会社づくりが好循環することになります。


冷静かつ客観的に考えていただくと分かると思いますが、自然に競争相手を引き離し、持続可能な利益を生み出す構造が創造されることを示唆しています。

働きがいのある会社の典型的な仕組みが「自律型マネジメント」です。裏返せばその組織で働く人々が自律しているから働きがいのある会社にできるのです。

しかし最初から誰でもが自律していることはありません。

そこでリーダーシップの出番になります。それが「会社を潰さない社長の仕事」なのです。
つまり「会社を潰さない管理職の仕事」です。




マネジメントの基本 防忘録


【会社を潰さない社長の仕事】 



マネジメントの基本とは、リーダーシップそのものです。どれほど優れたマネジメントもリーダーシップのあるマネジメントには敵いません。

リーダーシップのある優れたマネジメントの実行こそなにより重要であり、すべての入口になります。

クレドはそれを具現化するツールであり、プロセスです。「どうありたいのか」のかにリーダーシップの方向性が宿り、「なにをするか」にマネジメントの方向性が宿ります。




2014年8月1日金曜日

クレドを使う前に。

ライフスキルを育むマイ・クレド。

ライフスキルがビジネス、結婚、家庭、人生に与える影響は知能指数よりはるかに絶大です。

自己肯定感の不足はコミュニケーションスキルに直結していて、その解決方法としてアサーティブ(積極的自己主張)が力を発揮します。

しかし自分が積極的に主張すれば事足りかといえばビジネス、結婚、家庭、人の現場では、そうはいかず、かえって重大なダメージを受けることもあります。

アサーティブは米国の人種差別、男尊女卑の生活の中から誕生し、古い世代から長い間引き継いできた因習を突破し、重苦しい課題を解決に役立ちました。

自分たちは自ら立ち上がって解決をしてきた自負であり、現代アメリカを支える誇りと言ってもいいでしょう。ここではアサーティブ以前の問題として是非抑えておきたいポイントについて説明します。


クレド、アサーティブと言う前に。

チーム(会社内、家庭内、クラス)で生じる問題の多くはコミュニケーションの悪さにあります。 

無関心や偏見は、なんでもない少しのことを歪めて、風通しを悪くします。

風通しを悪くする原因は、押しつけ、強引さ、抑圧など、相手のことを配慮しないことで起こってしまいます。

そのような場所で、自分の意見を明確に伝えられない抑制は、状態を一層悪くしてしまいます。 

このようなコミュニケーション不全の環境では、アサーティブ云々以前の考慮が必要なのは言うまでもないでしょう。

人にはいろんな立場、状況があり、同じことを求めるには無理があります。決して日和見主義ではなく、それぞれどの立場でも尊敬や尊重が欠かせないからです。尊敬や尊重こそアサーティブのポリシーを貫いている柱です。

尊敬、尊重のあるところ、自分の意見、考えだけを伝えればいいということはなく、相手にも考えて判断してもらうことが欠かせません。これが欠如するから、防御の壁が出来て風通しが悪くなります。

つまり自分の意見を伝えれば良いのではなく、相手の考えを引き出し、さらに自分と意見交換することで、考えてもらう機会を提供するのが大切です。

この姿勢なしにアサーティブはなく、また語るべき内容と方向性が曖昧なままにコミュニケーションはできないと考えます。

ビジネスシーンの<上司→部下>のコミュニケーションでは、大きく分けると3つのタイプあります。

  ●言いたいことを言う。
  ●言いたいことが言えない。
  ●言いたいことを言って、聴くべきことを聴き、客観的に見て接点を見つけて、
    より優れた方法を合意の上、採択する。

人生は選択の連続です。 コミュニケーションも多くの選択をしているので、相違する価値観のぶつけ合いが起こります。意見に対して反対意見があって当然です。この調整こそがコミュニケーションの課題であり、調整能力がコミュニケーションスキルの重要なひとつです。

<上司→部下>の関係は、ある意味、腕力勝負みたいなところがあり、<上司→部下>に言いたいことを言い、<部下→上司>に言いたいことが言えない、という対立が隠れることがよくあります。
結局、大事なことは通じていなくて上司、部下共倒れになるリスクがあります。

このようなシーンを少なくしていくためにクレドは大活躍します。しかし万能ではありません。考えてみてください。あなたが自分に毎日必ず腹筋を30回しなさいと指示したといます。必要があると思ったからで、「決めたことは必ずやる」とクレドで明文化したとします。あなたはクレドを見て実行するでしょうか?

かなり曖昧です。自分自身でさえそうなのに、他者との関係でできるでしょうか?
もし組織なら、強いリーダーが仕切っていて「クレド通りにやらないとうるさいから」と思えば、クレドは失敗です。

これはクレドに責任があるわけではなく、導入以前の未解決の問題が原因なのです。
つまり相手とどんな関係が築きたいのか、肝心のことに折り合いがついていないのです。

いまこのような風土の企業は成長しません。
言い換えると、未解決のまま生きて行くことは個人としても失敗なのです。このような未解決を解決するのがクレドですが、クレドを作成する前に片付けることがあるということです。

次回は、その問題について説明します。




マイ・クレドを作ってモチベーションをアップしましょう。


今日、英単語を30覚える。腹筋を割るための運動をする。

決めたことが実行できない。その理由はなんだと思いますか?
なにをどう改善したら、自分が自分に約束したことを実行できますか?

一日で最も多いコミュニケーションの相手は自分自身です。毎日は選択の連続。人生は選択です。どれほど好ましい選択をしても最後の最後に自分との約束を裏切れば、あなたの知性はないに等しいのです。不足しているライフスキル。

マイ・クレド。

マイ・クレドは、クレドのわたし版。

自分の人生のある場所で暮らすために欠かせない「生きるモチベーションを高めるマイ・クレドのコーナーでは、クレドを利用して、働き方、遊び方、生き方で自分のスタイルとなる<ゴールデンルール>の具体的な実践方法をご説明していきます。


ライフスキルとは、生きる技術、生きる力です。
技術は使ってこそ価値があるもので、知識として持っていても意味がありませんせん。言語の学習と同じでツールとして使いこなせることが大事です。

おそだてコムでは、課題(タスク)をクリアするプロセスを通じてライフスキルを育めるようにアプローチしています。

そのツールとなるのがマイ・クレドに記載するゴールデンルール(黄金律)です。ここにあげるゴールデンルールはほんの一例ですが、ご覧いただくと分かるように自分のスタイルそのものになります。




マイ・クレドで自分のスタイルを確立してライフスキルを育む

マイ・クレドに選ぶゴールデンルールは一例として、次の7つのなかから選びます。ここでは、繰り返すことで自身のスタイルとして身につくルールと、関連するライフスキルを記載しています。


    コミュニケーションスキル (効果的コミュニケーション ・対人関係)

 自己認識スキル(自己認識・共感性)

 意志決定スキル(意志決定・問題解決) 

 意志決定スキル(意志決定・問題解決)

 意志決定スキル(意志決定・問題解決)

 目標設定スキル(創造的思考・批判的思考)

 ストレスマネジメントスキル (感情対処・ストレス対処)


▶︎続く








2014年5月15日木曜日

おそだてドットコム Q&A

コミュニケーション

●ひとを励ます効果的な方法を教えて

●親密になるのが怖い

●感情を知ることがどうして大事なの? 

●良くないと思うが顔色を見てしまう

●人に嫌われたくないとびくびくして生きてきた

●最後までやりきるにはどうしたらいい?

●親密になれない自分を変える方法を教えて

●励ましの心を身につけるとは

●ひとりになりたい時と、ひとりが辛い時と

●仲良くしたいのにストレスで険悪ムード

●モチベーションをあげる「ほめ方」を教えて

●同じ事をしても評価が違うのはどうして?

●人の意見や態度に一喜一憂する自分を直したい

●気持ちのいいコミュニケーションをするには?

●コミュニケーションスキルをあげる効果的方法

●どうすれば肯定的になれる?

●人前で緊張せずに話せるようにするには?

●「いい子だね」って言ったら疎遠に。

●人と親密になりたいのになれない。

●自分のいう事が伝わらないのはどうして?

●傷つけたつもりはないけれど相手は傷ついている

●信じていたひとが信用できなくなった

●理由のないコンプレックスを払拭したい。

●思うことを言葉にしていいのでしょうか?

●感情の表現と感情的な行動はどう違う?

●人に優しくなれない時、どうしたらいい?

●白か黒か、はっきりしないといやです。これはおかしいですか

●アサーティブを学んでいるけれど、思うように話せない。

●アサーション権 家族のことを話すことに抵抗があります。

●職場の先輩に”よく病気させるね”と言われて



家族

●正常な家庭と、そうでない家族ではなにがどう違う?

●女の子の育て方が分からない

●こどもの叱り方が分らない

●一番小さな子の世話に追われて上の子と十分な会話ができない。

モチベーション・スキル

●目標が持てない悩み

●どんな仕事が自分に適しているか分らない

●目標から、いつ脱線したのが判らない。

●時間管理、目標管理ができない。

●自分の変化を知りたい

●毎日が同じことの繰り返しで心配。

●「食うために働いている人」にやる気を起こさせる

●実行不足が直らない。

●継続力がありません。どうしたら継続できる?

●何をしたいのか分らない

●なにをやっても意欲がわかない

●がんばるのがつらい、どうしたらいい?

● 自分のやりたい事、天職を見つけるには ?

●自分で自分をほんとうに好きだって思いたい

● 自分のやりたい事、天職を見つけるには ?【2】

●本を読んだりして、やる気になるが結局同じ。

●どうすれば集中力を高められるか

●愚痴ったり、怒ったりする自分を直したい。

●やりたいと思うがすぐに行動できない

●【アサーティブ】優先順位の決め方

●目標に最後まで取り組めない。

●本当にしたい仕事を見つけられない。

●【目的,ゴール】毎日がため息ばかり、なんとなく苦しい気分。脱出方法を教えて。

暮らし

●貯金ができるようになるには?



●子どもの知りたいことを知る方法とは?

●仕事ってどのように決めるといい?

●公園デビューが不安

●妻がガンで自分も苦しい

●母より幸福になってはいけないと思う

●ぐちゃぐちゃが整理できない

●フリーターから社員になりたい

●カッコいい部屋にしたい

●タバコがやめられない

●自分の顔が好きになれない。

●貯金力最強化 貯金できる人とできない人はなにが違う?

恋愛・結婚

●好きな人のことが頭から離れない。

●どんな人と結婚したら幸福になれる?

●恋愛依存症の隠された動機とは?

●5年越しの片想い、どうしたらいい?

● 恋愛するとなにも手につかなくなる

●パートナーに自分をもっと大事に扱ってほしい

●異性とうまく話せないのはなぜ?

●不倫はいけないの?

●恋愛のチャンスがない

●もっと素敵なセックスをしたい

●通い婚、だけど別に好きなひとができた

●カレの転勤で、遠距離交際が心配

●昔の彼が忘れられずに新しい恋ができない

●愛されていることを確かめる方法が知りたい

●交際に発展しなかった恋を整理する方法は?

●愛するのと愛されるのではどちらが幸せ?

●恋愛と結婚はナニが違う?

●男が"彼女を守っていきたい"と決心するのはどんなとき? 

●ひと目惚れで幸福な結婚生活は可能か?

●親密が怖い

ビジネス

●完全でない仕事をする部下を責めて自己嫌悪

●クレームゼロの職場にする方法を教えて

●ストレスからスタッフの心が折れていく

●すぐにやめない面接の方法を教えて

●SV 全体の力をレベルアップの コツを教えて

●後輩(部下)とつきあい方が分らない

●SOHO、管理のノウハウを教えて

●上司とうまくやれない

●売上げが上がる方法を教えて

●販売の仕事をしてるがうまくいかない

●発展途上の部下を伸ばす方法はありますか?

●わがままで依存的な部下、どう教育したら?

● 求人が思うように進まない

●なぜ感情を知らないといけないのか

l●結婚は不毛の状態。再起する方法はないだろうか?